出産直前に、産道を広げるために麻酔を打って会陰を切開してもらい、無事に出産。
午後9時ごろに出産をしてすごく疲れていたものの、夜はまったく眠れない。
看護師さんから「産後は眠れない人が多い」と聞いて、ただただ横になって夜を過ごしました。
出産の興奮が落ち着いてくると、どんどん下の方の痛みが気になってきます。
翌日朝には、痛すぎて少し動くだけでも辛い…。
会陰切開が原因だと思っていましたが、先生の診察時に痛みを伝えると、痔になっていることが判明しました。
出産で痔になりやすい!
出産時に一生懸命いきんだことで、お尻から痔核が飛び出る「いぼ痔」になったようです。
確かに、すごく力を入れていきんだから…。
「出産 痔」で検索すると、大勢いらっしゃる。
出産で痔になる人が多いなんてぜんぜん知らなかったし、
出産前にはその可能性にまったく思い当たらず。
会陰切開については調べていてとても怖く感じていたのに、
実際は痔が痛すぎて会陰の痛みはよくわかりませんよ、過去の私。
お尻に花が咲いて、とにかく痛い
出産後のいぼ痔は、お尻に「花が咲く」と表現されることもあるようです。
お尻から飛び出た痔が、パンパンに腫れた様子が想像できてしまうのが恐ろしい…。
腫れた痔は、とにかく痛すぎる。
普段は皮膚の内側にある赤く、柔らかく、ねっとりした繊細な肉片が、むき出しになった状態で大きく腫れて、何かに触れるたびに痛むのです。
(という表現が正しいかはわからないけれど、そんな脳内イメージ)。
産院で過ごした5日は、ドーナツ型のクッションをお尻の下に置かないと座ることができませんでした。
歩くのも困難で、痔になってからの最初の排便は叫びたくなりました。
塗り薬と痛み止めで対処
痛みを訴えたら、すぐに先生が塗り薬と痛み止めをくれたましたが、最初の数日は本当に気休め程度。
「日にち薬だから」とのことで、毎日毎日とにかく痛みが治まるのを待つばかり。
衝撃的だったのが、看護師さんに塗り薬をもらった時、「薬をつけて痔を中に押し込んでください」と言われたこと。
「痔って自分で押し込むのか…」と、「触るだけで痛いのにムリ…」と呆然としましたね…。
塗り薬が効いて、退院時はだいぶ歩けるようになり、退院後はドーナツクッションがなくても座れるほどに回復。
その後、少しずつ痛みは治まり、約1カ月後には痛みはなくなりました。
しかしながら、それ以降も
- 排便時に、たまに痛みがある。
- 排便時に、押し込んだ痔が出てしまう。
という症状は続き、市販の痔の薬を購入して塗り続けました。
産後7カ月後に肛門科を受診
市販の薬を塗り続け、出産7カ月後。
痛みはないものの、痔が押し込んでも出てきてしまうため、勇気を出して肛門科を受診。
ホームページを見て、女性の待合室があると書いてあった病院を選びました。
半分以上の患者が女性、かつ陽気なおじいちゃん先生だったこともあり、妊婦検診より恥ずかしくなかった!
診察の結果、「内痔核(いぼ痔)のⅢ度」で、分離結紮術という手術をした方が良いと言われます。
四段階の三番目…。
Ⅲ度とは、排便時に内痔核が脱出して押し込む必要がある症状で、Ⅲ度以上は手術などの処置が望ましいのだとか。
「そのままでもいいけれど、いつ痛みが強くなるかわからない」「痛みが出る原因はわからない」と先生。
「みなさん、出産と出産の間に手術されますよ」と話してくれます。
私も「そんな時限爆弾のようなものを抱えて生きるのは嫌だ! 職場復帰するまでに治したい」と手術を受ける気持ちになりました。
いぼ痔の手術「分離結紮術」
「分離結紮術」とは、痔核の根本の欠陥を縛って血液を止め、痔核を壊死させる手術方法とのこと。
出産6か月後から受けることができるそうです。
手術については以下のような説明を受けました。
- 手術
- 日帰り手術
- 全身麻酔で、手術時間は30分程度
- 経過
- 6~8週間で完治の予定
- 手術翌日は受診必須。状態により1週間は毎日来院が必要な場合もある
- 便もれや通院、出血などがあるので、仕事などは1週間程度休んだほうがよい
- 授乳は1週間中止、その間は搾乳で対応
- 費用
- 4~8万円
- 医療保険が利用できる
全身麻酔って怖い。
怖すぎる。
しかも、授乳を中止して搾乳というのも地味に辛い…。
でもこのまま一生お尻に違和感を感じて生きるのも嫌だなあ…。
ということで、保育園入園直前に痔の手術をしようと計画中です。
おわりに
今まで痔とは無縁の生活を送ってきましたが、出産でなんとも身近な存在になりました。
痔の痛みで苦しんでいる人の気持ちがめちゃくちゃわかる…。
人に言えない気持ちもすごくわかる…。
そして痔の手術。
経験者の感想を検索すると、術後が本当に痛そう。
出産後に近い痛みをまた味わうのかと思うと泣きそうですが、時が来たら「えいや」と予約を入れたいと思います。
どうかあまり痛くありませんように!