いぼ痔の手術、仕事をしながらでは無理だった!

出産時にいぼ痔になり、7カ月経っても治らなかったので、勇気を出して肛門科を受診しました。
肛門科は…お年寄りが7~8割。患者の半分は女性でした。
(私の行った肛門科は、女性専用待機スペースがあったからかも?)
出産後と思われる女性の姿もちらほら見受けられました。

痔核の脱出は、手術しかない?

薬などで治ればいいなと楽観視していましたが、先生より「手術でないと治らない」とのお言葉。
進行度4段階のⅢ度で、「痔核が排便時に脱出して自然には戻らず、指で押し込むと戻せる状態」でした。

「放っておいてもいいけれど、いつ炎症が起こるかわからない」と言われたので、職場復帰の2カ月ほど前(子ども9カ月)に手術を受けてきました。

手術後は、「授乳を1週間ほど停止してください」と言われました。
ただ、子どもは9カ月だったので、1日3回の離乳食を食べるようになっており、
授乳停止もそこまで負担になりませんでした。
(少しだけ搾乳して過ごしました)。

分離結紮術は、日帰りでOK

私の場合は、痔核が3カ所ほど脱出していたため、「分離結紮(けっさつ)法」を行ってもらいました。
脱出した痔核の根元を糸(?)で縛り、腐り落ちるのを待つ手術のようです。

●分離結紮法

  • 日帰りで手術が可能。
  • 全身麻酔で手術時間は30分ほど。
  • 持続麻酔薬を使用(手術後、1~2週間痛みを感じにくくする)。

●注意事項

  • 手術翌日に来院、状態により1週間は毎日来院できるように予定(仕事は1週間ほど休みが良い)。
  • 授乳は1週間停止(薬の使用のため)。
  • 手術後(当日)は車の運転不可。
  • 2週間は辛いものや脂っこいもの、アルコール類、乳製品はNG。

上記のような説明を受け、手術に臨みました。

手術当日は、あっという間

手術当日は、おおよそ以下のような流れでした。

  • 11時 来院し、説明を聞く。
  • 12時 座薬で排便を促し、直腸内を清浄化してから、手術着に着替え。
  • 13時 全身麻酔で手術(麻酔はすぐ効く!)。 
  • 16時 麻酔から覚めてから(もうろう…)、先生の説明。
  • 17時 排便の薬やおむつ、ガーゼ等を受け取り、支払いをして帰宅。

手術当日はあっという間に終わりました。
手術自体は「寝て起きたら終わっていた!」という感じ。

当日はあまり痛みを感じませんでしたが、翌日からは常に鈍い痛みがありました。

術後1~2週間は仕事は難しい…

「日帰り手術だから、そんなに大変ではないだろう」と高をくくっていましたが、
実際、仕事をしながらだと大変難しかったと思いました。

なぜなら、

翌日から約1週間はおむつ生活。
薬で強制的に排便を促すため、排便コントロールが自分でできないためです…。
家の中でさえトイレまでもたずに漏れることも多々あり、どうにもなりません。

トイレにいくたびに、ガーゼを取り換える必要あり。
ガーゼには浸出液と少量の出血があり、不衛生なため変えていました。

最初の1週間は、思っていたよりも痛い。
我慢はできますが、集中力はなくなりそうです。
じんじんするので、円座を買いました。

術後2週間は、病院へ2~3日に1度通院。
10日後には便秘になってしまい、排便時の痛みで1日冷や汗をかいて(病院は休み)、翌日病院に駆け込んだこともあります。
子どもはベビーカーで連れていき、診察中は看護師さんに見てもらっていました。

2週間以降は、1週間おき、2週間おきと通院の間隔が長くなりましたが、
痔の手術は本当に大変でした…。

費用は約6万5000円、医療保険が使える!

手術なので費用はそれなりにかかりましたが、
医療保険に入っていれば、保険を使うことができます。

私の場合、手術の費用は3割負担で6万5000円。
医療保険より、10万円の給付を受けることができました。
(手術の内容や入っている保険により、金額は異なるとは思います)。

約2カ月にわたる診察代や薬代、ガーゼなどの費用もかかったので、プラスではないと思いますが、大変ありがたかったです。

さいごに

痔の手術後1カ月が経ってもまだ違和感が残り、薬による排便のコントロールは続きますが、確実に良くなっていきます。
これでお尻に違和感を感じながら生活する毎日とはおさらば!
復帰前に手術を受けて良かったです。

先生は最初に、「出産と出産の合間に、痔は治しておいたほうがいい」と言っていました。
手術は出産の6カ月以降ならばできるとのこと。
特に次の出産を考えている方は、早めに対処しておいたほうが良いそうです!