産後腱鞘炎の悲劇

腱鞘炎は、手の使い過ぎで炎症が起こり、指や手首に痛みや腫れが現れる病気です。
症状によって「ばね指」や「ドケルバン病」などがあります。
産後、首の座っていない赤ちゃんを抱っこする多くのお母さんに発症するとのこと。
私も産後3週間ほどから右手に腱鞘炎を発症し、2カ月後には左手にもしびれが起こるように…。
子どもを抱っこするたびに激痛が走る状態で、腱鞘炎に約半年間悩まされました。
腱鞘炎の痛みにどう対処し、どのように治ったかをお伝えします。

整体なら、合計10回で3万円以上の出費!?

右手の痛みに耐えきれず、整体へ訪れたのは産後1カ月半ごろ。
腱鞘炎と診断され、保険治療外で「1回3,000円、約10回通ってください。週2回ほど来ると治りが早いです」と言われました。
治療費も安くはなく、通う時間を捻出するのも難しい。
整体は病院とは違うので、本当に良くなるのか半信半疑でした。
WEBサイトでいろいろ調べながら悩んだ結果、整体は止めて整形外科に通うことにしました。

整形外科の体外衝撃波治療とマッサージは…

整体に通うのはやめて、近所で人気の整形外科に通うことにしました。
毎回、待合室にたくさんの人が待っていて、リハビリも充実している病院でした。
もちろん健康保険を利用して、治療やリハビリを受けることができます。
レントゲンをとって腱鞘炎と診断してくれた後、痛みを取るために「体外衝撃波治療」という、聞きなれない治療を行ってくれました。
親指の付け根あたりにジェルを塗って、患部に直接、衝撃派を照射する治療法です。
時間は5分程度で、適度に痛みを感じますが、問題なく耐えられるレベル。
腱鞘炎の痛みの原因になっている神経終末を破壊して、減少させる効果があるとのことでした。
また、損傷した組織を修復もしてくれるそうです。

1週間に1度、約1カ月通って、照射とマッサージをしてもらい、湿布としびれを取る錠剤ももらいましたが、良くなったかどうかはわかりませんでした。
病院代と湿布・薬代で1万円以上は使ったと思います。

赤ちゃんの首が座るまで、サポーターを使用する!

私が一番効果があったと自覚できたのは、「手首サポーター」です。
2,000円以内で購入できて、腱鞘炎の痛みが軽減するのですから。
赤ちゃんを抱っこするときには、手放せないアイテムになりました。

整形外科は産後2~3カ月のころに通いましたが、治療効果を実感できず、通うのをやめてしまいました。
サポーターで痛みをごまかしながら、4カ月をすぎたころ。
赤ちゃんの首がしっかりとすわってきて、手首の負担が少なくなり、痛みはどんどん軽減していきます。
半年過ぎる頃にはだいぶ良くなっていました。

おわりに

整形外科の治療の効果も混ざっていたかもしれませんが、「手首の負担がなくなるまで耐えるしかなかったかも」と今は思っています。
弟の奥さんも私と同じように「腱鞘炎になったけど、半年過ぎる頃にはよくなった」と言っていました。
腱鞘炎で悩んでいる人は、まずはサポーターを試してみることをおすすめします。

離乳食教室でほかのお母さんに聞いたら、「腱鞘炎の痛みががひどかったのでステロイド注射を打ってもらったら、すぐに痛みはなくなった」と言う人もいました。
痛みがひどい場合は病院で注射を打ってもらうなど、対処をしてもらったほうがよいかもしれませんね。