高齢の妊娠でありながら、ありがたいことに大きなトラブルなく妊娠期間を終えました。
高齢出産ならではの出費は、「NIPT(出生前診断)」と出産時の陣痛促進剤使用などでしょうか。
今回、医療控除(年間医療費が10万円を超えた場合)を受けるために保管していた領収書を見直してみました。
私が妊娠してから出産までにかかった費用総額やその内訳を紹介します。
妊娠中にかかった費用
厚生労働省では、妊娠初期から23週までは月1回、24週~35週までは月2回以上、36週以降は週1回の受診を目安にしています。
産婦人科では、妊娠検診として私(妊婦)の健康や赤ちゃんの育ち具合を見るため、身体測定や血液・血圧・尿などの検査をしてくれました。
9週目の受診で胎児の心拍確認後、先生から「母子手帳をもらってきてね」と言われ、「母子手帳と妊産婦・乳児健康診査受診票綴」を取得。
妊産婦・乳児健康診査受診票を提出すると補助金が出るようになり、窓口負担はぐっと減りました。
最終的には妊娠検診に、「合計 4万2,690円」かかりました。
内訳は以下に記しますが、一部「妊婦に使用できる花粉症薬」の費用も含んでいます。
妊娠検診にかかった費用
5週目 | 1回目 | 5,500円 | 実費 |
7週目 | 2回目 | 4,500円 | 実費 |
9週目 | 3回目 | 7,600円 | 実費 |
13週目 | 4回目 | 2,000円 | 妊産婦健康診査受診票使用 |
17週目 | 5回目 | 2,000円 | 妊産婦健康診査受診票使用 |
18週目 | 6回目 | 1,250円 | 妊産婦健康診査受診票使用 |
19週目 | 7回目 | 390円 | 妊産婦健康診査受診票使用 |
21週目 | 8回目 | 0円 | 妊産婦健康診査受診票使用 |
24週目 | 9回目 | 2,000円 | 妊産婦健康診査受診票使用 |
26週目 | 10回目 | 2,000円 | 妊産婦健康診査受診票使用 |
28週目 | 11回目 | 4,130円 | 妊産婦健康診査受診票使用+花粉症の薬 |
29週目 | 12回目 | 1,830円 | 妊産婦健康診査受診票使用 |
30週目 | 13回目 | 690円 | 妊産婦健康診査受診票使用+花粉症の薬 |
32週目 | 14回目 | 2,800円 | 妊産婦健康診査受診票使用+花粉症の薬 |
34週目 | 15回目 | 2,000円 | 妊産婦健康診査受診票使用 |
36週目 | 16回目 | 0円 | 妊産婦健康診査受診票使用 |
37週目 | 17回目 | 2,000円 | 妊産婦健康診査受診票使用 |
37週目 | 18回目 | 2,000円 | 妊産婦健康診査受診票使用 |
出産にかかった費用
陣痛が起きてから出産、入院(6日間)などにかかった費用は、「合計 56万7,220円」でした。
出産育児一時金42万円を利用して、実際には「14万7,220円」を支払いました。
先生からは「夜間の分娩、陣痛促進剤の使用で通常よりも高額になった」と説明がありました。
新生児マススクリーニング(先天性代謝異常症等検査)費用も含め、内訳は以下でした。
経腟分娩/入院実日数 6日(個室)/陣痛促進剤使用時の明細 ※病院により異なります
- 入院料…9万3,000円
- 室料差額…3万円
- 分娩料…28万5,000円
- 新生児管理保育料…28万5,000円
- 検査・薬剤料…2万1,500円
- 処置・手当料…1万4,500円
- 産科医療保障制度…1万2,000円
- その他…2万3,620円
NIPT(出生前診断)の費用
42歳という高齢での妊娠であったため、ダウン症候群などの疾患リスクを調べるスクリーニング検査、NIPT(出生前診断)を受けました。
通っていた産婦人科では受けられなかったため、大きな病院への紹介状をもらい、NIPT(出生前診断)を受けました。
NIPT(出生前診断)には、「合計 12万7,120円」支払いました。
NIPT(出生前診断)の詳細は↓へ。
「NIPT(出生前診断)」の検査費用や内容を詳しく教えます!
NIPTにかかった費用
9週目 | 紹介状発行 | 2,200円 | NIPT受診の病院紹介状 |
10週目 | NIPT初診 | 0円 | 妊産婦健康診査受診票使用 |
13週目 | NIPT検査 | 11万3,110円 | |
15週目 | NIPT結果 | 1万1,810円 |
経腟分娩と帝王切開の費用差
35歳以上で出産した友人・知人の中には、妊娠高血圧症候群になったり、管理入院や帝王切開などを経験した人もいました。
産婦人科で提示してあった費用を見ると、経腟分娩と帝王切開の費用差がなんとなくイメージできたので紹介します。
産婦人科で提示していた費用 ※病院により異なります
- 経腟分娩 個室 …約50万円~(出産育児一時金使用で約8万円~)
- 帝王切開 個室 …約60万円~(出産育児一時金使用で約18万円~)
帝王切開の場合は、手術費用がかかり、入院期間も長くなるため、経腟分娩よりも費用がかかります。
ただ、民間の医療保険に加入していれば、保障の対象になるので、給付金を受け取れるようです。
帝王切開以外にも、切迫早産などでの入院が保障の対象になる場合が多いです。
妊娠中でも入ることができる医療保険もあるようなので、保険に入っていない妊婦さんは調べてみてください。
おわりに
妊娠してから出産までに支払った費用は、NIPT(出生前診断)含むと「31万7,030円」でした。
(NIPT(出生前診断)除く合計金額は「18万9,910円」)。
必要なお金ではありますが、改めて費用を見直してみると思っていた以上に高額でした。
妊娠検査や出産時に補助が出ると言っても、妊娠・出産にはある程度のお金は必要なので、心づもりをしておくとよいと思います。